世界ランク3位の松山英樹(25=LEXUS)が7バーディー、ノーボギーでメジャー自己ベストを更新する「64」をマークし、通算8アンダーの134でメジャー21試合目にして初めて首位に立った。日本男子初のメジャー制覇へ最高の位置で決勝ラウンドを迎える。ケビン・キズナー(33=米国)が通算8アンダーで松山と並んだ。第2ラウンド(R)は日没サスペンデッドとなり、残りは第3日に実施された。

 松山が公式会見の場ではっきり頂点への思いを言葉にした。「残り2日、どういうプレーができるのか自分自身もすごく楽しみ。頑張って優勝したいと思います」。女子ツアー優勢の日本ゴルフ界への影響も問われ「僕が最終日にいいプレーをして、もしここ(会見場)に立つことができたならすごく変わると思いますし、そうなるように一生懸命頑張ります」と続けた。

 1番のティーショットがいきなり左へ。2番は第2打を放った瞬間に下を向き、3番の第2打には怒りのオーラが充満した。「とんでもないショットがいっぱい出た。よくノーボギーで回れたなっていう印象があります」。支えたのはアプローチとパット。15番では雷雲接近から再開後の第2打を大きく右へ曲げた。サンドウエッジでフワリと浮かせ、上って下るラインを1メートルにピタリ。1時間42分の中断を挟んだ4連続バーディー。つかんだ流れを小技でつなぎ留め、好影響は不満たっぷりのショットにも波及。17番は8番アイアンで「今日のベストショット」を2メートルに絡め、キズナーの背中を捉えた。