米男子ゴルフの今季レギュラーツアー最終戦、ウィンダム選手権(17日開幕、ノースカロライナ州グリーンズボロ・セッジフィールドCC)に出場する石川遼(25=CASIO)が16日、コースで調整した。

 ドライビングレンジでは「最近」購入したという弾道計測器「トラックマン」でデータを取りつつ感触を確かめた。4年ほど前に腰を痛めたことに端を発し、腰に負担のかからないスイングを模索する時間が長かったが「腰が動かない代わりに腕や手が動いて体から外れてしまうことが結構あった。体も良くなって、だいぶ腕とか手の運動量が減って、腰の運動量が増えて、ここに来てヘッドスピードも戻ってきた。特にドライバーは、クラブが体に巻き付いてくるようないい感覚になってきた」と話す。

 公傷制度を適用して臨んだシーズンは19試合で12度の予選落ちと苦しむ。ポイントランク175位で逆転シードには2位以内が必要ということもあり、現実として米下部ツアー入れ替え戦に回ることも覚悟している。まずは4月のテキサス・オープン以来となる決勝ラウンド進出に向け、午前7時10分(日本時間17日午後8時10分)という早朝のスタートから好発進を決めたい。