レギュラーツアー最終戦で石川遼(25=CASIO)が、カットラインギリギリで7試合ぶりの決勝ラウンドに進んだ。ノーバーディー、1ボギーの71と伸ばせず、通算3アンダーの137で66位。チャンスを決めきれず、いら立ちを募らせた。

 4月のテキサス・オープン以来となる予選通過にも石川の表情は険しかった。「イライラしかないですね。ノーバーディーだったのが、悔しくて仕方ない」。折り返しの18番をボギーとし、徳俵に足がかかった後半9ホールもバーディーパットがカップに消えてくれない。最終9番は90センチを外した。「ストロークの部分で、ちょっと昨日よりもボールをラインに乗せられてない感じがありました」。この日決めた最も長いパットが13番、2メートル弱のパーパット。パットのスコアに対する貢献度を示すスタッツはマイナス3・111で152人中147位だった。

 炎天下のラウンドを終え、練習場に直行。「自分の悪いメンタル的な癖というか、今までドライバーは真っすぐいってれば良し、80点で良し、みたいなところがあった」。自らの内面とも向き合いながら、残り36ホールで来季出場権がかかる下部ツアー入れ替え戦へ少しでも弾みをつけたい。【亀山泰宏】