1、2回戦を勝ち上がった24人とシード選手8人による3回戦が行われ、今大会初戦となったホストプロの谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)は甲斐慎太郎(36)に1アップで競り勝った。

 「パットがひどかった。ラインが読めてない。ずっと苦しかったですよ。ずっと入らないので」と、最終18番までもつれた戦いを振り返った。それでも、さすがの技が随所で光った。6番パー5では第2打がバンカー内の水たまりで止まったが「初めてのライだけど、沈んでなかったから。目玉になるよりいい」。残り35ヤードからピンに絡めてバーディーを奪った。

 8月中旬の全米プロ選手権を戦った後はスイング改造に着手。試合にこそ出ていなかったが「練習は毎日やってます。体は酷使してますよ」と言うほど、みっちり打ち込んできた。この日も「いいのと悪いのがハッキリ出ている」と納得できず、雨が降りしきる中で最後まで練習場に残った。

 今季国内3試合目となる次週ANAオープンを戦った後は、松山英樹に続いて世界選抜入りの可能性があるプレジデンツ・カップ、今季積極的に出場している欧州ツアーが控える。3月の世界選手権シリーズ、デル・マッチプレーではジョーダン・スピース(米国)を撃破し、優勝した世界ランク1位ダスティン・ジョンソン(米国)も追い詰めるなど4強入りを果たした。限られた国内参戦でも世界を驚かせたしぶとさを見せつけたい。