女子ゴルフの宮里藍が12日、現役最後の大会となるエビアン選手権に向けてフランス南東部エビアンのエビアン・リゾートGCでパットなどを入念に練習し「準備は整った。素晴らしい時間を過ごしたい。出るからには優勝しか見ていない」と悲願のメジャー制覇へ変わらない闘志をのぞかせた。14日午前8時7分(日本時間午後3時7分)から第1ラウンドに臨む。

 記者会見では「米ツアーで唯一、複数回勝った試合。(2009年の米ツアー)初優勝では最後のパットで手が震えた」と思い出を語った。11年にも制した大会は2年後にメジャーに昇格し、コースは長くなった。飛距離では後れを取りがちだが「今年はコンディションがいいので気にならない。失うものはないから、アグレッシブにいきたい」と前向きだった。

 予選ラウンドの同伴競技者を選ぶ特権を与えられ、ポーラ・クリーマー(米国)と曽ヤニ(台湾)を指名。「高校生でツアー勝利したポーラは境遇が(自分と)似ている。ヤニは、彼女が16歳のときに日本で回ってすごい選手だと思った」とライバルたちの魅力を説明した。

 日本勢は野村敏京と上原彩子も出場。同郷の上原は「私のほうが年上なのに、しっかり者の藍ちゃんにジュニアの頃から面倒をみてもらってきた。寂しくなる」と名残を惜しんだ。