超ビッグボーナス1000万ドル(約11億円)がかかる総合王者へ、ポイントランク(PR)2位ジャスティン・トーマス(24=米国)が1イーグル、3バーディー、1ボギーの66で回り、通算7アンダーの133でポール・ケーシー(40=英国)ウェブ・シンプソン(32=米国)と並ぶ首位に浮上した。

 最終18番は335ヤードを記録したドライバーショットから、残り231ヤードの第2打をピン手前1・5メートルに2オンして圧巻のイーグル締めだった。PR1位でジュニア時代からの盟友ジョーダン・スピース(24=米国)と2日連続の2サム同組。前日はそろって3アンダーで終えたが、この日はパープレーにとどまったスピースを突き放した。

 今季は8月の全米プロでメジャー初制覇を達成するなど5勝。今大会優勝なら他の選手の動向に関係なく総合王者戴冠が決定。大ブレークのシーズンを締めくくるにふさわしい称号へ1歩前進した形だが「他の選手も僕と同じように必死だ。今週やるべきことに集中するだけだよ」と冷静に話した。

 PR5位までは今大会に勝てば自力で総合王者を決められる。PR5位ジョン・ラーム(22=スペイン)も首位と1打差の4位と好位置をキープ。スピース、世界ランク1位でPR3位ダスティン・ジョンソン(33=米国)は通算3アンダーの15位となっている。

 前週優勝などプレーオフ好調でPR4位まで上がってきたマーク・リーシュマン(33=オーストラリア)は通算2オーバーの24位。同6位リッキー・ファウラー(28=米国)は74をたたき、通算7オーバーで29位に沈んだ。同7位の松山英樹(25=LEXUS)はスコアを2つ伸ばし、通算3オーバーの26位だった。

 

 ◆ポイントランク上位陣の総合王者戴冠条件(米ツアー試算)

 1位:ジョーダン・スピース 優勝なら文句なし。トップ5でも十分にチャンスあり。30人中29位でも、数字上は総合王者の可能性がある

 2位:ジャスティン・トーマス トップ3で十分にチャンスあり。2人タイの6位でも可能性は残る

 3位:ダスティン・ジョンソン 2位フィニッシュなら十分にチャンスあり。4位タイでも可能性は残る

 4位:マーク・リーシュマン 2位フィニッシュなら十分にチャンスあり。3位タイでも可能性は残る

 5位:ジョン・ラーム 優勝なら逆転総合王者。2人タイの2位でも可能性はある

 6位:リッキー・ファウラー 優勝した上でスピースが2位タイ以下。2位フィニッシュでも数字上の可能性は残る

 7位:松山英樹 優勝した上で(1)スピースが3人タイの2位以下(2)トーマスが2位タイ以下。単独2位でもわずかに可能性は残る