ゴルフの女子ツアーでアマチュアとして史上初めて優勝し、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)会長も務めた清元登子(きよもと・たかこ)さんが16日、横浜市内の老人介護施設で誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。78歳だった。LPGAが27日、発表した。葬儀・告別式は未定。

 日本女子オープン開幕前日の千葉・我孫子GCでは清元さんの訃報に悲しみが広がった。歴代優勝者が集まるディナーの冒頭で出席者が黙とう。不動は「5~6年間、家に住み込み、基本を細かく教えていただいた。決めたらやり続ける教えは今もしています」と沈痛な表情を浮かべた。頸椎(けいつい)捻挫で大会を欠場する大山は「プロゴルファーの道を開いてくださったのは清元先生で、たくさんのことを学ばせていただいた」とコメントした。

 日本女子プロ協会の樋口相談役は、清元さんがアマチュアで優勝した73年の大会の最終日で同組だったといい、「本当にショットが素晴らしかった。急なことで残念」。小林会長も「選手としても素晴らしく、すごい選手の先生。偉大だと思います」と惜しんだ。同協会は特別表彰やお別れの会などを検討するという。