ツアー2勝目を狙う木戸愛(27)が“闘魂注入”で6位に急浮上した。

 この日はプロレスラーの父修(67)が観戦。かつて新日本プロレスの旗揚げにも参加した父は、強い雨にもかかわらず見守り続けた。すると25位から出た木戸は、出だしの10番で15メートルのバーディーパットを沈めるなど6バーディー、2ボギーの68で回り、通算5アンダーとスコアを伸ばした。

 「雨だとあまり付いてこない父が、今日は18ホールを付いてきてくれたんですよ」。うれしそうに明かした木戸は「すごい悪天候の中でも、いいゴルフができて良かった」と笑顔を見せた。

 「プロレスの神様」と呼ばれたカール・ゴッチにかわいがられた寡黙な父。その血筋を継ぐ木戸は「(シード権は)全く考えないようにしています。最後の最後まで一生懸命、自分のプレーをすることに集中したい」と静かな闘志を燃やした。