片岡大育(だいすけ、29=Kochi黒潮CC)が26日開幕の世界選手権シリーズ(WGC)、HSBCチャンピオンズ(中国・上海)に繰り上がりで出場することが決まった。

 今大会前に日本ゴルフツアー機構(JGTO)から辞退者が出たことで出場枠が巡ってきたという連絡が入った。「電話口で思わず『やったー』って叫んじゃいましたよ。本当にラッキー。心が救われました」と満面の笑みを浮かべた。

 9月に日本とアジアツアーとの共同主管競技、ダイヤモンド・カップで優勝。前週に開催された米ツアーとアジアツアー共催のCIMBクラシック出場権獲得も濃厚だったが、同週開催だった日本オープンのエントリーを取り消せば主催の日本ゴルフ協会から罰則処分を受けることになるため「CIMB-」出場を断念した経緯がある。「決めてからも、ペナルティーを受けてでもCIMBに行けば良かったのか、とか悩んだりもしたんです」と振り返る。

 現在9位にいるアジアツアーの賞金ランクで上位を確保できれば、来季はアジアと連携を強めている欧州ツアー競技への参戦機会が増える可能性が高い。その結果次第では“西回り”での米ツアー挑戦も見えてくる。「HSBC-」に出られなければ12月のアジアツアー最終戦、インドネシア・マスターズに全てを託す必要があっただけに「意味合いが大きい」とうなずく。

 「HSBC-」と同週開催のマイナビABC選手権(兵庫)のエントリーは取り消すことになるが、かねてJGTOには事情を説明していたため罰則は科されない。