元女子プロゴルファーの宮里藍さん(32=サントリー)が7日、千葉県内で行われたブリヂストンのファンフェスタに参加し、9月に現役引退してから初めて公の場に姿を見せた。

 引退後の具体的な活動については「これから」と白紙であることを強調したが、この日は藍さんに20年東京五輪の女子コーチ就任を要望している日本ゴルフ協会の五輪競技対策本部、倉本昌弘強化委員長(62)も同じイベントに出席していた。「今日は(ファンのためのイベントで)そういう(話をする)場でもないですし、正式なお話もいただいてないので、そういう話には至らなかったです」と説明した。

 そもそも、東京五輪のコーチ就任を望む声に「いまひとつ、ピンとは来ていないですね」というのが正直なところだという。「コーチとしてのスキルは全くないので、東京五輪までの間にそれを培えるかどうかはすごく難しいところ。もし、そういう風にお話をいただけるのであれば光栄なことですが、慎重に考えたいと思います」と続けた。

 年内は「頑張ってきた自分へのご褒美」として心身を休めることを最優先している。「自分がどうしていきたいのか、方向性を決めるのが先だと思う。その先にコーチングとかがあれば、自分も勉強していかないといけない。その辺は(現時点で言葉にするのは)すごく難しいですね」。スポンサーへの恩返しを含め、ゴルフ界に貢献したい思いは強く持っている。まずは、その形を模索していく。