男子ゴルフの尾崎将司(70=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)が13日、千葉県内で初のジュニアレッスン会「第1回ジャンボ尾崎ジュニアレッスン会 supported by 0hole」を開催した。尾崎健夫(64)尾崎直道(61)の3兄弟らジャンボ軍団でジュニアゴルファーを熱血指導した。

 約100人の応募があり、書類選考を経て、小学3年から高校2年まで29人が集められた。尾崎将は1人1人のスイングをチェックしながら、個々のレベルに合わせて指導を行った。「うまくなるためにはきれいなグリップで握ること」「懐を深く膝に余裕を持って立てば体をねじりやすくなる」「振り遅れは体重移動ができ始めている証拠」「フォロースルーで頑張らないと球が飛ばないぞ」といったアドバイスを送った。

 レッスン会終了後には「早くうまくなりたいという気持ちを、できるだけ抑えてもらいたい」と子どもたちにメッセージを送った。「基礎、基本をしっかりとやってもらいたい。親も一生懸命だし、早くうまくなってもらいたいという期待感も強い。だから球ばっかりを打たせがちだけど、1年2年ですぐ良くなるかじゃなく、3年後にどれだけ成長したかを自分で確認するべき。そういう指導をしていきたい」と地道な積み重ねの大切さを説いた。

 「レッスンプロじゃないから(教えるのは)あまり上手じゃない。自分がまだレッスンしてもらいたいような立場」と笑いつつ「若い子が夢を持ってやっているわけだから、多少なりとも協力できることがあれば、ということだよ」と継続的な活動にも意欲を示した。今回は1度でもラウンド経験があればOKという無料レッスン会で、幅広い層に向けたイベントだった。今後、自らセレクションを開いて見定めた原石をツアープロとして育てていく構想も練っているという。