男子ゴルフのタイガー・ウッズ(42=米国)が13日、アーノルド・パーマー招待(15日開幕、フロリダ州オーランド、ベイヒル・クラブ)に向けた公式会見に出席した。

 前週バルスパー選手権で1打差2位となって復活の気配を漂わせ、過去4連覇を含む通算8勝と抜群の相性を誇る今大会に5年ぶりのカムバック。「ここで8回勝っているからといって、今週、自動的に勝てるとは思っていない。今週もたくさんの課題がある。まずは勝てる位置につけること」と冷静に話し「アーノルド・パーマーがいて、ハグをしてくれたことは忘れられない。いつも冗談を言って笑い合った。もうあの笑顔を見られないと思うと、本当に悲しい」。16年に亡くなった大会ホストをしのんだ。

 バルスパー選手権では第3ラウンド14番パー5のティーショットで秒速57・756メートルという今季ツアー最高のヘッドスピードを記録した。以前より軽く、少し長いシャフトを使っているが「何年もこんなスピードは出したことがない。以前よりも軽く振っているつもりなのに、このスピードが出ていることに自分でも驚いている。だけど、それは喜ばしいことだ」と話す。

 19年12月にオーストラリアで行われる世界選抜と米国選抜の団体対抗戦、プレジデンツ・カップでは米国選抜の主将を務めることも発表された(世界選抜の主将はアーニー・エルス)。AP通信によれば、自身がプレーするかは未定としたとのことだが、着実にゴルフ界の中心に戻ってきつつある。

 米ツアー公式サイトによる優勝候補予想「パワーランク」では堂々の1位評価。予選ラウンドは1カ月半ぶりの復帰戦でもある松山英樹、16年大会覇者のジェーソン・デー(オーストラリア)と同組で回る。