小平智(28=Admiral)が、日本人史上5人目の米ツアー優勝を成し遂げた。

 6打差の12位から7バーディー、2ボギーの66で回り、通算12アンダーの272でホールアウト。この時点では最終組を回っていたトップの金シウ(韓国)と2打差だった。金が15、17番でボギーをたたき、トップに並んでプレーオフに突入した。「上がった時は、こんなことになるとは思っていなかった。最終組が上がってくるのを待っている時が一番緊張した」と振り返る。

 18番パー4を繰り返した1、2ホール目は互いにパー。3ホール目の17番パー3、左下からロングパットを先に沈めてバーディーを奪い、勝負を決めた。「まさか優勝すると思っていなかったので、ビックリしてます。最後のバーディーパットは集中して打てたので気持ちよかった。今までの優勝で一番頭が真っ白になってます」と喜びがあふれた。

 これで2年間のシード権を獲得。来年4月のマスターズ出場も確定した。「日本で(松山)英樹の活躍を見ていて、ああいう選手になりたいと思っていた。(優勝で)少しは近づけたのかなと思う。まだまだだと思いますけど、これをきっかけにメジャーでも優勝争いをできる選手になりたい」と夢を広げた。