小平智(さとし、28=Admiral)が日本勢5人目となる米ツアー優勝を成し遂げた。6打差12位から7バーディー、2ボギーの66で回り、通算12アンダーの272で並んだ金シウ(22=韓国)とのプレーオフ(PO)を制した。出場15試合目での初Vは松山英樹の26戦を上回る日本人最速記録。2年シードを獲得し、熱望していた米参戦がいよいよ現実のものとなる。

 今大会優勝したことで、19~20年シーズンまでの約2年半の米ツアー出場資格と、来年マスターズの出場権を獲得した。これによりトッププロならではの自分の好みに合わせた日程を組める。当面は目の前のポイントに一喜一憂する必要がなくなり、メジャーなど大舞台から逆算したスケジュール調整、相性のいいコースなどを見極めた上で試合数を絞って戦っていくこともできる。

 まずはいったん日本へ帰国し、スケジュールを綿密に練り直す。エントリーしていた19日からの日本ツアー、パナソニック・オープン(大阪)は左肩痛で欠場が発表された。現時点では翌週の中日クラウンズ(愛知)が復帰戦&国内凱旋(がいせん)試合となる見込み。米ツアーメンバーとしての戦いは、早くても5月以降に再開することとなりそうだ。