2アンダーの首位で出た上田桃子(31=かんぽ生命)は2バーディー、4ボギーの74で回り、首位と5打差となる通算イーブンパー144の7位で予選を通過した。第1日の3番第1打の後、右足親指の爪を痛め、この日もラウンド途中から踏ん張りがきかなくなったという。ショットが左へと曲がり「難しかったですね。昨日、足を痛めてから、そこからですね。ずっと耐えて、耐えて、耐えてという感じ」と振り返った。

 スタート前、マリナーズのイチロー選手(44)がベンチ入り25人枠から外れ、会長付特別アシスタントに就任したことを知った。同じアスリートとして尊敬し、著書などを通じて思考法などを参考にしていた上田は「今年は見られないけれど、またシャンと背中の伸びた、あの姿をみせてくれると思っています」と素直な気持ちを口にした。競技は違えど米国で戦ったことがあるだけに「海外で認められるのは技術だけでなく人間力も大事。私は米国でプレーしたので、余計にそう思います」と強調。自らの気持ちも奮い立たせていた。