遅れてきた黄金世代の沖せいら(25=福岡センチュリーGC)が、通算9アンダー、135で2日連続首位をキープした。

 一時は11アンダーで独走しながら、終盤16、17番で連続ボギー。最終18番もティーショットがラフにつかまり、2・5メートルのいやなパーパットを残した。それでも「優勝するなら絶対入れなきゃ」と、パーセーブ。首位に踏みとどまった。「明日は、ここまできたら優勝したいんで、優勝をねらっていきます」と、ツアー初優勝への決意を語った。

 14歳でゴルフを始め「プロをめざすんだったら」と、山口県から東北高校へ進学。東北福祉大では男子米ツアーで活躍する松山英樹の1年後輩となった。「松山先輩がアマチュア最後の試合のときに、パターを見てもらった。『ゆっくり長く出したほうがいい』と言われた教えは、ショートパットが入らないときに思い出すようにしています」と話す。

 「化粧をしないので、そこにこだわるしかない」というヘアカラーは、開幕からバイオレット、シルバー、青っぽい黒、シルバーとほぼ1カ月ごとに変え、現在はシルバーが色落ちして金髪。「優勝したらシルバーにしたい。とりあえずこの金髪から卒業したい」と話していた。