ツアー出場を自粛している片山晋呉(45=イーグルポイントGC)が、約2カ月ぶりに試合復帰を果たした。29日、宮城・杜(もり)の都GC(パー72)で開幕したツアー外競技の「杜の都仙台チャリティープロアマトーナメント」に出場。選手会長の石川遼(26)と、2人のアマチュア選手と同組で、第1日を3バーディー、2ボギーの71で回り、1アンダーで首位と2打差9位で発進した。

 5月30日の日本ツアー選手権森ビル杯のプロアマ戦で、招待客に不愉快な思いをさせたとして罰金30万円と厳重注意処分を受けた。その大会の最終日(6月3日)を最後に、公の場でのプレーを控えていたため「プロとして人前で(試合を)やれる幸せをかみしめました。(自粛中は)不安しかなかった。関係各所にちゃんとしてからと思っていた」と胸の内を明かした。

 2カ月間、練習は「ほとんどしていない」と言ったが、同組の石川は「パットの打ち方が変わっている。この間に調整をしていたはず」とベテランの努力の跡を感じた様子。さらに選手会長として「過去のことを特別な目で見てしまうが、大事なのは今どうあるべきか」と思いやった。

 ツアー復帰は、8月23日開幕のRIZAP・KBCオーガスタ(福岡・芥屋GC)になる。【益子浩一】