松山英樹(26=LEXUS)は5バーディー、1ボギーの67で回り、4アンダーと1打差5位発進した。 

6月の全米オープン以来となる進藤大典キャディーとのコンビ復活。ティーショットを右ラフに入れたスタートから1・5メートルのパーパットを残したが、しっかり決めて堅実に滑り出した。11番からは3連続バーディー。「(アイアンショットの)手応え的にはあんまり…。感触が残っていない感じ」と話す中でも「許容範囲に収まって、スコアをつくれているのはすごく良かった」と評価できる部分があった。後半は「最初から違和感があって、それが出てしまった」というティーショットでフェアウエーに置けないホールも続いたが、ボギーは5番の1つだけにとどめた。

昨季ポイントランク1位で突入したプレーオフシリーズを同76位で迎えた。14年の米本格参戦から1度もトップ30によるプレーオフ最終戦進出を逃していない。高次元の安定感を発揮してきた松山の変化には、現地メディアも敏感だ。「体重が減ったようだけど?」「多くの選手が、父親になると成績が落ちたりもするけど?」。そういった質問に丁寧に言葉を選びながら、ジョークも交えた。

「(やせたのは)ストレス(笑い)。ちょっとやせようと思って、3キロくらい落とそうと思ったのが、6、7キロくらい落ちた。ちょっとビックリしているので、戻そうと思っています。ルックス的には、どっちがいいですか?」

「そこ(1児の父となったこと)はあまり気にしていないんですけどね。ゴルフはゴルフ、家庭は家庭で考えている。たまたま、そういう時期が重なったんじゃないかなという感じ」

確かな兆しがある。「(ベストの状態に)少しずつ近づいていっているのは、すごく感じている。あともう少しだと思います」。状態が上がれば、おのずとプレーオフでの生き残り、そして10月に開幕する新シーズンにもつながっていく。

◆米ツアープレーオフ レギュラーシーズンのポイントランクの上位125人が第1戦に進出し、第2戦以降は100人、70人、30人と出場選手が絞られていく。加算ポイントはレギュラーシーズンの4倍で第3戦終了時点でリセット。最終戦前のランクに応じてあらためてポイントが付与される。総合王者には1000万ドル(約11億円)のビッグボーナスがある。