1打差5位から出た松山英樹(26=LEXUS)は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを落とし、通算2アンダーの140で首位と8打差44位に後退した。

「何とかショットが(許容)範囲内にいっていた」というスタートから6ホールはパーを並べたが、7番でフェアウエーからの第2打を右に外してボギー先行。続く8番も左ラフからの寄せがグリーンをオーバーし、ダブルボギーをたたいた。「7番くらいから(ショットが)どんどん悪い方向にいってしまって。プラス、ショートゲームが全然ダメだったので…」。9番でバーディーを奪っても苦しい展開が続き、10、11番の連続ボギーでカットライン上まで追い込まれた。

「ああ、もうヤバイな、ヤバイな、落ちるな、落ちるなと思ってやっていました」と正直に振り返る。3メートルを沈めた14番、ロングホールの17番も2オンに成功して2パットでバーディーとして予選落ちの危機は回避。「うーん…。評価に値しないですね」。声のトーンは上がらないが、ポイント加算のチャンスは残した。

「ちょっとでも稼がないと。初年度はBMWで熱い戦いだった。今年は圏外から、何も考えずに頑張ります」。米ツアー本格参戦初年度だった14年は、第3戦のBMW選手権最終日の上がり2ホールを連続バーディーで締め、ランク28位に滑り込む形で最終戦ツアー選手権の切符をつかんだ。「久々にここまで悪いショットを打ってしまったので、これを残り2日間で立て直す感じで。それが、この後の戦いにつながる」。ポイントランク76位から巻き返すためにも、大事な週末の36ホールになる。

◆米ツアープレーオフ レギュラーシーズンのポイントランク上位125人が第1戦に進出し、第2戦以降は100人、70人、30人と出場選手が絞られていく。加算ポイントはレギュラーシーズンの4倍で、第3戦を終えた時点でいったんリセット。最終戦前のポイントランクに応じて1位2000ポイント、2位1800ポイント…とあらためてポイントが付与されるため、数字上は30位からの大逆転も可能。総合王者には1000万ドル(約11億円)のビッグボーナスがある。