26位から出た松山英樹(26=LEXUS)は5バーディー、2ボギーの68で回り、通算9アンダーの275で15位だった。

3番でバーディーを先行させたが、6、9番と2つのボギーをたたいてスコアを1つ落として折り返した。「トップ10に入りたい、もっとポイントを稼がないといけないというプレッシャーですごく緊張した」。試合ごとにポイントランクでふるい落としが行われるプレーオフならではの精神状態と向き合いながら、後半に底力を発揮した。バーディー直後の11番では、6メートルをねじ込むパーセーブ。13、15、17番はいずれも1・5メートルのバーディーパットを沈め、最終18番はピンに近いサイドからきっちり寄せてパーで締めた。「途中からなかなかうまく打てなかったですけど、気合で乗り切りました」と笑顔もみせた。

76位だったポイントランクは第3戦進出圏内となる58位に上がった。「もっと上位で戦っていきたいという気持ちは強いですけど…」と吐露した上で「やっと、トップ10前後ではやれるくらいのところまで来た。これをもっと続けられるようにして、そこからもう1つ上に優勝争いというものがあると思う。来週も再来週も、それくらいのプレーができるように。来週、予選落ちしたら(第3戦に)いけないかもしれない。気を抜ける試合はない」。感じる確かな手応えにも、気持ちを引き締めた。

◆米ツアープレーオフ レギュラーシーズンのポイントランク上位125人が第1戦に進出し、第2戦以降は100人、70人、30人と出場選手が絞られていく。加算ポイントはレギュラーシーズンの4倍で、第3戦を終えた時点でいったんリセット。最終戦前のポイントランクに応じて1位2000ポイント、2位1800ポイント…とあらためてポイントが付与されるため、数字上は30位からの大逆転も可能。総合王者には1000万ドル(約11億円)のビッグボーナスがある。