池田勇太(32=フリー)は今平周吾(25)に1ダウンで敗れ、決勝進出はならなかった。

ティーショットを左へ大きく曲げた1番こそ先手を取られたが、4番から3連続で取り、一時は2アップまでリードを広げた。8、9番と連続バーディーの今平に追いつかれて折り返すと、後半は一進一退の展開だった。17番ではピンに近いラフからの難しいアプローチがショートしたが、パットをねじ込んでナイスパー。最終18番、奥から下りのロングパットを寄せた今平に対し、池田は手前からのアプローチがショート。先に打ったバーディーパットはわずかにカップをそれ、悔しさいっぱいにボールを拾い上げた。

競り勝った今平も「これを外したら負ける、というパットを何回か入れてきた。やっぱり何度も勝っている選手はすごい」とうなる底力を見せたが、1歩及ばなかった。「全て私のミスです」。短い言葉に思いの丈を詰め込み、足早にコースから引き揚げた。