今平周吾(25=フリー)はタンヤゴーン・クロンパ(28=タイ)に2アンド1(1ホール残して2ダウン)で敗れ、ツアー通算2勝目はならなかった。

グリーン上で悔しがる光景が、何度も繰り返された。5番で先手を取られたものの、チャンスを量産していたのは今平の方だった。

「パターが全然入らなかったです。(芝の)芽を気にしすぎて、なかなかタッチとかが合わなくて…」

リードを広げられた11番はクロンパより内側につけながら外し、“寄せワン”のパーとした12番が、この日初めての1パット。16番で10メートルを沈めたのが初めてのバーディーだった。続く17番パー3もチャンスにつけたが、望みをつなぐバーディーパットはカップをそれていった。

「いいパットが1つ入れば、ポンポンとくると思っていたんですけど、その1個が入らなかった。流れをつかめなかった」と言った。ツアーNO・1の高額賞金大会とあって、2位でも2500万円を獲得。7400万円を超えた賞金ランクは依然として1位をキープしているが、勝てなかった悔しさに表情はこわばる。

次戦のダイヤモンド・カップ(埼玉)は今大会以上に実家からコースが近く、まさに地元で行われる一戦。「優勝争いができるようにしたい」と必死に気持ちを切り替えた。