5年ぶりにプレーオフ最終戦に戻ってきたタイガー・ウッズ(42=米国)が1イーグル、4バーディー、1ボギーの65で回り、リッキー・ファウラー(29=米国)と並んで首位発進した。

硬く仕上がったグリーンに戸惑ったスタートの1番こそ3パットボギーも、5番から連続バーディーで取り返す。さらに2つのバーディーを重ねた後、最終18番は8メートルを沈めるイーグルで締めくくった。2週前のBMW選手権に続く2試合連続の首位発進。「今日のプレーはBMWの初日の『62』よりも、ずっといいプレーだ。このコースは難しいからね」とうなずいた。

ポイントランク(PR)20位で最終戦を迎えたウッズにとって、逆転で総合王者となるための条件は厳しい。優勝は必須。その上で(1)PR1位ブライソン・デシャンボー(米国)が15位タイ以下(2)同2位ジャスティン・ローズ(英国)が3人以上の5位タイ以下(3)同3位トニー・フィナウ(米国)が3位タイ以下(4)同4位ダスティン・ジョンソン(米国)が3人以上の2位タイ以下(5)同5位ジャスティン・トーマス(米国)が3人以上の2位タイ以下(6)同6位キーガン・ブラドリー(米国)が2位タイ以下、という6項目をクリアする必要がある。

完全復活に向けて歩みを進めるかつての王者が見据えるのは目の前の1勝、ツアー通算80勝目だけだ。「今年の目標は勝つこと。ようやく、そのレベルに来たと思う」と言った。