16位から出た松山英樹(26=LEXUS)は、この日ベストスコアの65で回り、通算6アンダーの4位に入った。今季4度目のトップ10で最終戦を締めくくり、総合順位を13位に上げた。休む間もなく10月から来シーズンが開幕。同11日に始まるCIMBクラシック(クアラルンプール)で今季手にできなかった優勝を目指す。

故障も経験し、もどかしさの募る松山のシーズンが終わった。ファウラー(米国)と並ぶこの日のベストスコアに「このコースで5アンダーはうれしい」。3番で1メートルにつけてバーディー先行。6番パー5も2オンして伸ばした。ティーショットを右の林に打ち込んでボギーとした17番を「そこまでのいい気持ちをぶち壊した」と悔しがったが、最終18番パー5も2オン成功のバーディーで締めた。

スタート前の練習場こそ不安を抱いたショットだったが「朝イチのティーショットがすごく良かった。(トータルでも)今日が4日間で一番安定していた」とうなずく。一方で「やっぱり、自分のゴルフはショットでどれだけ伸ばせるか。まだ期待しているところまで来ていない。今日みたいなショットが“スタンダード”になっていかないと」とプライドをにじませた。

レギュラーシーズン終了時点で76位だったポイントランクは13位まで上がった。プレーオフシリーズ4試合獲得賞金はポイントランク13位のボーナスを除いても105万ドル(約1億1600万円)とこれまでで最高額を稼いだが「プレーオフで頑張ったからでしょう。それ以外、頑張ってないから」。さらに、未勝利のシーズンを「何の成果もなく終わってしまった。寂しい」と手厳しく総括した。

休む間もなく10月第1週に新シーズンが開幕する。同11日に始まるCIMBクラシック(クアラルンプール)から韓国、中国とアジアシリーズ3連戦に出場予定。年明けに優勝者のみが出られる試合が控えており「3試合で優勝できないとオフシーズンが長くなる。頑張らないといけない」と早くも気合を入れた。