自身初の2週連続優勝に王手をかけた池田勇太(32=フリー)が、優しい一面をかいま見せた。

いつものように今大会もハウスキャディーを起用。1児の母でもある斉藤さつきキャディー(36)が、雨にぬれながら黙々と仕事をこなしていた。「何でカッパを着ないの?」と尋ねた池田は、この日の会見でこんなことを明かした。

「ハウスキャディーはカッパを着られないらしいんですよ。ものすごくかわいそうなことだ」

コース側はカッパを着ることで制服が隠れてしまうことと、ナイロンの生地は「シャカシャカ」と音がすることで、プレーに支障が出ることなどを指摘している。それでも池田は「風邪でもひいて、明日、俺のキャディーができなくなったら、どうするんだ?」と、いつまでも心配していた。

この日は首位と4打差3位から出て4バーディー、ボギーなしで回り、通算12アンダーで大会初優勝に王手。前日28日には、優勝した際には同キャディーに「養育費も与えてやらないとな」と特別ボーナスを与えることを示唆。優しさを見せつつも、グリーン上でのライン読みに関しては「今日も大したことなかった。昨日よりは良かったですけどね」とぼやきつつ、周囲の笑いを誘った。