7戦連続予選落ち中のアイドル系新人、三浦桃香(19=フリー)が、5バーディー、1ボギーの68で回り、首位と1打差の2位発進した。今季前半戦は優勝争いに絡む活躍で注目されたが、後半戦は大失速。不振脱出の兆しが見えてきた。ツアー未勝利の辻梨恵(24)が6バーディー、1ボギーの67で単独首位に立った。

三浦は、前半の12番で4メートルの下りスライスラインのパットを決めて波に乗った。15、16番とアプローチをぴったり寄せて連続バーディー。後半4番で唯一のボギーも、バーディーを2つ取って、2位に浮上した。

「パターがかなりひどくて。入れごろのパターが、5、6、7、8番と全部ショート。ショットが良かったから」と、久々の上位にも半信半疑。桃香スマイル全開とはいかなかった。

前半戦は、アイドル並みのルックスと勢いあるゴルフで「ツヨカワ女子」として注目を集めた。しかし、後半戦はパターに悩み、12戦中10戦が予選落ち。前日11日夜も日没まで練習し、ホテルに戻ってからも就寝の午後9時半までパットの練習。それでも午前4時に目が覚め、また練習した。

パターを5回も替えたが「何をやっても全然よくならない」。出場できなかった日本女子オープン期間中は、故郷の宮崎に帰り練習。台風の中、車でドライブに出かけ、車内で大声で歌を歌い気分転換もした。「ずっとめげていた。今日も、ラウンド中にやばい、練習したいと思いました」。

そんな三浦が、復調へのきっかけをつかもうとしている。8戦ぶりの予選通過でツヨカワ女子復活だ。【桝田朗】