大川勢矢(山梨学院大2年)が、1アンダー71で初優勝。予選の関東大会学生決勝をプレーオフで制し、本戦でも2位に1打差で初の全国タイトルをつかんだ。大川には19年夏に同じザ・ノースカントリーGCで開催予定の長嶋茂雄インビテーショナルセガサミーカップ2019本戦への出場権が与えられた。

フレッシュな王者が誕生した。18ホールを回り4バーディー、ボギーとダブルボギーが1つずつ。大川は、会心のホールに最終18番ロング(パー5)を挙げた。「勝負をかけて狙ってみようと思いました。状況は分かりませんでしたが、(優勝を)意識はしていました」と照れた。

「グリーンのエッジまで250ヤードくらい」という2打目で3番ウッドを選択。グリーンエッジまで運び、約2メートルに寄せバーディーパットを沈めた。2位に1打差での優勝に「2オンを狙いにいったのが、バーディーにつながったかな」と振り返り喜んだ。

男女合わせて約40人のゴルフ部員がいる山梨学院大の2年生。7月末の日刊アマ関東大会学生決勝で優勝し今大会の出場権をつかんだ。高校時代に静岡県内で行われた大会を勝って以来の優勝で目立ったタイトルはない。「今のところはうまくなりたいというのが目標です」と謙虚に話す。

ゴルフ部ではマネジャー業も任されている。部員のスケジュールをまとめ、監督に報告するのも役割。部は現在、関東大学Aブロックにいるが14日から入れ替え戦が控える。初Vにも「僕はまだまだレベルは下。もっと頑張りたい」と、日々成長の目標は変わらない。

◆大川勢矢(おおかわ・せいや)1998年(平10)5月5日生まれ、静岡県沼津市出身。山梨学院大では現代ビジネス学部に在籍。小学時代はサッカー、中学時代はテニス部。小学時代から父純司さん(52)にゴルフを勧められ、日大三島高でクラブに所属し競技に打ち込む。家族は両親と妹。167センチ、73キロ。