石川遼(27=CASIO)は5バーディー、4ボギーの70で回り、通算イーブンパーの213で35位だった。

第1ラウンド(R)はピン型センターシャフト、第2Rは削り出しのL字マレットといずれも実戦初投入のパターを使ってきた。この日のスタート直前、長年愛用してきたL字マレットのエースパター「オデッセイ ix♯9」に戻すことを決めた。

平均パット数1・5455は第3R部門別2位。第1R107位(1・9333)、第2R110位(2・0833)から急上昇した。ここまでシーズンの平均パット数で1位に立つ中での変更には、ストロークの矯正とともに、パターの“経年劣化”への不安があるという。

「(エースは)インサートのパターなので、年がたった時にどうなるかは個体差があったりする。他のプロに聞いても、インサート部分に隙間が空いて音が変わったり、ある部分に当たると変な音がするとか…。インサートだけ替えればいいのかと言うと、それを替えた瞬間に今までの感覚がなくなってしまった、という話も聞く。(エース)1本しかないっていうのが、自分の中では…」

実戦で使わなければ分からないこともあるからこその決断だった。「削り出しの方が良ければ(経年劣化の)リスクはなくなる。(試合で使って)得られたことは大きかった。微調整について、メーカーさんと話もできるので、良かったです」と前向きだった。