男子ゴルフのブリヂストン・オープン(18日開幕、千葉・袖ケ浦CC)の練習ラウンドが17日に同コースで行われた。

前週日本オープンで念願のツアー初優勝を飾った稲森佑貴(24=フリー)は「メールが200件を超えて、電話も鳴りやまなかった。いろんな方におめでとうと言っていただいて、最後まで諦めずにやったかいがありました」と喜びに浸った。

前日は時松隆光や川村昌弘、浅地洋佑といった1学年上のツアープロ仲間がお祝いしてくれたという。「連絡したのが間違いでした」と苦笑したように、普段に比べてかなり酒量も増えた様子。それでも、この日は18ホールをチェックするなど、精力的な調整で開幕に備えた。

実は初優勝前に「LEXUS GS F」を購入し、11月に納車を控えているという。1000万円を超える高価な買い物が「(日本オープンを勝つ)モチベーションとなったかもしれないですね」と笑う。国内メジャーVで4000万円を上積みして賞金ランク2位に浮上。世界ランクも211位から一気に115位までジャンプアップを果たした。

次週は初の世界選手権シリーズとなるHSBCチャンピオンズ(中国)も控える。「予選落ちもないので、攻めまくってやろうかと。頑張れば(世界ランク50位が切符獲得の目安となる)マスターズだって、夢物語じゃなくなってくるかもしれないですから」と鼻息は荒い。

さらなるサクセスストーリーを歩んでいくためにも、まずは目の前の試合に全力を注ぐ。15年には最終日最終組を回って2位に入っている大会。2本のユーティリティーをアイアン型に替えるなど貪欲に進化を模索する24歳は「2週連続優勝がかかっているので頑張りたいです」と気合を入れた。