浅地洋佑(25=フリー)が7バーディー、2ボギーの66で回り、出水田大二郎(25)と並んで日本勢最上位となる1打差2位と好発進した。

「ほぼ100点。最高じゃないですか。すごく苦手で来る前からいいイメージがなかったんですけど、グリーンの読みがバッチリ合いました」と笑みを浮かべた。1度はカップから飛び出すほど強く打った10メートルがカップインした最終9番は「まぐれです。奇跡」とおどけたが、グリーン上がさえた。平均パット1・5714はこのラウンド全体2位だった。

昨季の国内開幕戦からパットの「イップス」に陥ったと自ら明かす。「テークバックが引けなくなった」。長尺パターに持ち替えたこともあった。知人に薦められた「無意識のパッティング」という本が苦境を脱するヒントを与えてくれた。「ちゃんと芯にヒットすることより、ラインに向けて転がせばOK」。意識を転換することで「(テークバックで)固まる動作がなくなって、やってて楽しい」と言えるまでになった。

変化を実感したという9月のRIZAP・KBCオーガスタ以降、4試合全てで決勝ラウンドへ進んでいる。8月には結婚し「予選落ちが続いた頃は、妻が切り詰めて生活をしていた。稼がなくてはならないし、そのためには貯金(アンダーパー)を1個でも増やせるように頑張りたい。シードを確実にしたい」と思いを語った。