川村昌弘(25=antenna)が4バーディー、ノーボギーの67で回り、通算12アンダーの201で李尚熹(26=韓国)と並ぶ首位に浮上した。

前日は9つのバーディーを量産してツアー自己ベストの「63」をマーク。「すごいビックリです。ビッグスコアの後に苦しむのは“あるある”なので。風の中で昨日とは全然違うゴルフができた」と、ボギーなしのラウンドを喜んだ。

ドライバーで左の林に突っ込んだ16番パー5では「グリーン近くまでいけば」と第2打を5番アイアンで何とか枝の下をくぐらせたが、まさかの2オンに成功した。「全然期待していなかったのに、きれいに抜けてくれて、ピンチからいきなりチャンスになった。今日一番、動揺しました」。思わず笑ってしまうような幸運を逃さず、7メートルから2パットでしっかりバーディーを奪った。

最終18番のロングホールも2オン2パットのバーディーで締め、5年ぶりのツアー通算2勝目に王手をかけた。最終日最終組でのプレーも、15年フジサンケイ・クラシック以来となる。昨季は最終盤までシード争いに身を投じるシーズンとなったが、今季は国内21位、アジア26位と2つのツアーを両立。11月には初めて欧州ツアーの予選会に挑戦する。

「この(優勝争いの)位置に戻ってこられたことが本当にうれしい。去年の今ごろは考えられなかったので、ありがたいです」と気持ちを高ぶらせた。