川村昌弘(25=antenna)は6バーディー、3ボギーの68で回り、通算15アンダーの269で2位となって5年ぶりの優勝に1打及ばなかった。

トップタイスタートのこの日は「4日間で一番ショットは当たらなかった」。それでもショートゲームで粘り、後続に3打差をつけて折り返した。ターニングポイントに挙げたのは15番。川村がタップインバーディーを奪った直後、ティーショットを左の林に入れていた今平周吾が3メートルをねじ込んで「実質バーディーみたいなパー」(川村)を拾った。1打差まで迫られて迎えた17番ではグリーンを外し、アプローチも寄せきれずボギー。「もったいなかった。良くも悪くも、最後になるまで分からないのがゴルフ」と受け止めた。

これまで40カ国以上を訪れてきた「旅人ゴルファー」。11月にスペインで行われる欧州ツアーの最終予選会に挑戦するため、次戦マイナビABCチャンピオンシップ(兵庫)が今季国内最終戦となる可能性もある。「優勝できるように頑張りたい」と悔しさを力に変える。