2年前の衝撃を再現する-。男子ゴルフの松山英樹(26=LEXUS)が、今季日本ツアー初参戦となる三井住友VISA太平洋マスターズ(8日開幕、静岡・太平洋C御殿場)に向けて調整を本格化させた。

5日はコースに到着すると、事前に予定を伝えてあった佐藤大平(25)を伴ってすぐにパッティング練習場へ向かった。「いつもは長く見えるグリップが“詰まっている”感じがします」など指摘を受けながら、みっちり1時間ボールを転がした。「いつもこれで打てればいいけど…」と応じる本人の表情も明るい。

今季下部AbemaTVツアー賞金王に輝いた佐藤は、松山がパットの感覚に一目置く存在。そんな東北福祉大の2年後輩と意見を交わしながらのパット練習は、1カ月で4戦3勝と勝ちまくった2年前にも試合会場で見られた光景だった。日本オープン、三井住友VISA太平洋といずれも試合に出ていなかった佐藤に現地でサポートしてもらい優勝。三井住友VISA太平洋にいたっては大会新となる通算23アンダーで自身初の完全Vを飾っている。

前週に急きょ佐藤の今大会出場が決まったこともあり、開幕直前の“レッスン”が実現した。「先生、ありがとう。代わりにショット教えましょうか? いや、賞金王に教えることなんてないか!」。仲の良さをうかがわせるジョークを交え、感謝を口にした。【亀山泰宏】