今季日本ツアー初参戦の松山英樹(26=LEXUS)は4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、1アンダーで首位と5打差の17位発進した。

昨年比1454人増の3509人のギャラリーが集まった。1000枚限定の大会オリジナルピンフラッグも既に747枚が売れた。「久々だったので、スタートホールはすごく緊張した」。期待を一身に背負う松山もまた、感情を高ぶらせてのティーオフだった。

パー5をパー4に、監修として携わったコース改修で最大の変更点となる2ホールで自ら苦しんだ。11番で左の林に突っ込んでボギーが先行。後半6番では第2打がグリーン手前の土手から池にこぼれ、ダブルボギーをたたいた。「もったいなかった」と悔しがったが、平均スコアはいずれも4・417とこのラウンド最高難度だった。

ダブルボギーから2ホール目となった8番は、距離を稼いでも左に外せば、せり出した林が“壁”のようにそびえ立つ。たまった感情をぶつけるようにドライバーを強振してフェアウエーを捉え、残り127ヤードからピッチングウエッジでピンに絡めてバーディーを奪った。同組の宮里優作も「普通は打たない」というハイリスクハイリターンのマネジメントを完遂。2つしかないパー5も取りこぼさず、不満いっぱいでもアンダーパーで終えた。

フェアウエーキープ率57・14%(50位)、パーオン率55・56%(41位)と向上の余地はある。優勝争いのポイントに挙げていたショット復調のキッカケについて「(まだ)ない」と断言。その上で単独首位の秋吉翔太がマークした「64」について「いいプレーをしたら、それくらい出せる数字だと思ってますし、自分の状態を上げられれば」とも言った。