プロ1年目のビジュアル系美女、松田鈴英(20=ニトリ)が、8バーディー、1ボギーの65で回り、通算133の11アンダーで首位に浮上した。

2番パー3で第2打をピンから50センチにつけてバーディー。4つあるパー5ですべてバーディーを奪うなど、新人ながら今季6度もトップ10入りした実力を発揮した。先月のNOBUTAグループ・マスターズGCレディースでは、最終日3位からスタートして1時優勝のアン・ソンジュに1打差と迫った。しかし、後半に崩れ、試合後は号泣した。「やっぱりスイングが縮こまってしまって、ティーショトがすごい曲がってしまったので、そこの改善ですかね」と課題は分かっている。そして、「マスターズよりは1回経験しているので、大丈夫かなと思うけど、何があるか分からないので」と、気を引き締めた。

プロ1年目で、同期には今季初勝利を挙げた新垣比菜や、優勝争いにたびたび顔を出す小祝さくら、実力者の勝みなみらがいる。その同期たちが、終盤戦に勢いがなくなってきている中、松田は好調を維持している。「私は距離が出るので、人より短いクラブで打てるのは楽ですし、しっかりトレーニングは毎日弱いところはやっている。去年、ツアーの後半戦を経験し、今年はそれができている」と話す。

疲れが出ないように、大会期間中は午後4時半には夕食を取り、午後6時半から7時には就寝。「寝ることが好きなので、寝ただけスコアがいいです」。ホテルでは、夕食後から寝るまでの間に、ストレッチや体幹トレーニングも行っているという。悲願の初優勝へ向け「伸ばさないと絶対に優勝できないと思うので、1ホールずつ落ち着いてプレーできれば」と、優勝へのイメージを描いていた。