午前8時に順延された第2ラウンドの再開を予定していたが、濃霧のためスタートが1時間遅れ、大会は54ホール短縮競技となることが決まった。加算賞金額は当初の75%となる。

10ホールを残していた額賀辰徳(34=フリー)は2、7番と2つのバーディーを奪い、通算5アンダーの135で首位と3打差3位につけてホールアウト。「全般的にトラブルもなく、スムーズに、シンプルにできている」と淡々と話した。

過去4度1位に輝いているドライビングディスタンスは、309・64ヤードで今季もトップを走る。谷口徹には練習場で周りにも聞こえるように「日本の(ブルックス)ケプカ」と世界屈指の飛ばし屋を引き合いにいじられることも。「裏では『飛ぶだけや』って言ってるんですよ。でも、今週の谷口さんは優しくて。さっきも『ついに実力を出してきたな』って褒めてくれました」と笑う。

開幕前の13日には宮里優作、松山英樹とともに練習ラウンドを回った。今季日本ツアー初参戦の松山との会話については「企業秘密ということで…」と内容こそ伏せつつ、実りある話が聞けた様子。常に気にかけてくれている宮里にも「いつも楽にやればいい、と言われていて。グッドラックの“ラック”を漢字の“楽”に変えてメールをくれるんです」と感謝は尽きない。

賞金ランク92位からの逆転シード返り咲き、さらには悲願の初優勝もかかる最終日。「あんまり自分に期待しない。高ぶらずにいきたい」と冷静に戦い抜く。