松山英樹(26=LEXUS)が「底力」を発揮した。4バーディー、2ボギーの69で回り、通算1アンダーの141で33位となり、決勝ラウンドへ進出。前半で2つ落とし、予選通過圏外から後半に巻き返した。

松山は雨も降りだした悪条件下で3つ伸ばした後半について「(ショットが)フェアウエーにいって、パットが入ったっていうだけです」と抑揚をつけずに言った。1番でいきなりドライバーを右の林に突っ込むなど、一時は3オーバーまで後退し「状態が状態なので、若干諦めも入ってました」。それでも、4日間を戦う資格は確保した。14年の米本格参戦後、日本で予選落ちはない。同組の石川遼は「英樹の底力というか、流れが悪くなりかけた時にグッと上がってくる、ズルズルいかないっていうのがすごすぎる」と言った。

「日本でやる時はずっと上でやりたいと思っていますし、それができない自分が、すごくもどかしい」。隠そうとしない悔しさを決勝ラウンドにぶつける。