黄金世代の勝みなみ(20=明治安田生命)が、最終18番パー4のイーグルで首位に浮上した。残り99ヤードの第2打が、ピン側に落ちてそのまま吸い込まれた。3月のアクサレディース第1日以来、プロ2度目のイーグルに「まだ2個だけかあ…。めちゃめちゃ少ないですよね」と笑い飛ばした。

このイーグルを奪ったウェッジ(50度)には、秘密があった。「クリーブランドゴルフRTX4」のクラブで、イーグルを量産できるように験をかけたのか、自らバックフェースにワシ(イーグル)の柄を特注で刻印していた。勝は「今日は100ヤード以内のショットが寄っていて、自信があってので、いい感じで飛んでいきました」。逆風をものともせず、まるで力強いワシのように飛んだ球は、プロ転向後初のツアー優勝という夢を乗せてカップに沈んだ。

17位から出て1イーグル、7バーディー、1ボギーの64。「8アンダーで回るのはプロでは初めてです」。18日の最終日は、14年に自身も経験したアマチュアでのツアー優勝を狙う高3上野との最終組になる。