昨年の日本ツアー賞金王の今平周吾(26)が、7バーディー、2ボギーの65で回り、4位につけ19年初戦を好発進した。イーブンパーで迎えた8番から3連続バーディーを奪い3アンダーまで伸ばすと一気に加速した。13番からも4メートル、2メートルのバーディーパットをことごとく沈めるまさに「今平チャージ」で優勝圏内に突入した。「ショットが1日を通して良かった。パターもまずまずかな。明日(11日、日本時間12日)もこの調子でいきたい」と冷静に話した。

8日に招待選手として夢にまで見た「マスターズ出場」が正式に決まったが、今大会ももちろん、調整の意味合いはない。昨年からマスターズ(4月11日開幕、米ジョージア州)の出場権が自力で得られる世界ランキング50位(現在53位)以内を目指してきており、あくまでそこに目標をおく。2年連続(昨年54位)の参戦でコース形態も熟知しており「コースはだいぶ覚えているし、感覚はいい。少しでも上位にいきたい」と話す。

賞金王としてのプライドものぞかせる。「賞金王としてしっかりやらなければいけないなと思う」と気持ちをさらに引き締める。予選通過、その先に米ツアー初制覇の夢も広がってくる。「(今日と)同じ気持ちでいきたい」と変わらず平常心で頂点を目指す。

同じく今年初戦の松山英樹は、5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69で回り1アンダーで52位。星野陸也は4アンダーで7位。今季2戦目となる小平智、アマチュアで参加している金谷拓実は1オーバーで89位。池田勇太は2オーバーで112位だった。アダム・スベンソン(カナダ)が9アンダーで単独首位に立っている。