4位から出た日本ツアー賞金王の今平周吾(26)が、1イーグル、2バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダーで7位につけた。前日から順位は落としたが、持ち前の安定感でトップ10を確保した。松山英樹は通算4アンダーで35位。稲森佑貴は46位、星野陸也は65位。アマチュアの金谷拓実(東北福祉大)、小平智、池田勇太は予選落ち。マット・クーチャー(米国)が首位に立った。

今平は7位と好位置につけた。「引き続きショットが良かった。この位置で決勝にいけるのはいい」と手応えを口にした。8日に4月のマスターズに招待選手として出場が決定したが、上位進出なら自力で出場が可能となる世界ランク50位以内に入る可能性もあり、モチベーションは高い。

折り返し前の18番(パー5)で存在感を見せた。残り235ヤードから第2打を右ラフから打ってグリーンエッジに乗せるスーパーショット。約6メートルのイーグルパットも、ラインを読み切りしっかり決めた。「うれしかったです」と少ない言葉に実感を込めた。

昨年日本ツアーの賞金王を1勝で奪ったが、出場した25試合中14試合でトップ10入り。今大会もパーオン率が83・33%。首位に立つクーチャーが72・22%なだけに、「安定感」という武器は世界でも光った。

昨年までは海外の試合で、むくみが出ることもあったが、今年はラウンド後に約1時間、有酸素運動をすることでコンディションを作り上げている。決勝ラウンドに向け「状態は80%。4日間で結果を出せないと意味がない」。165センチの賞金王は、世界でビッグなチャンスを引き寄せる。【松末守司】