国内女子ゴルフの今季注目選手14人を紹介する連載の2つ目のテーマ「新星」の2人目は“次世代セクシークイーン”ことユ・ヒョンジュ(24=韓国)です。昨年末のQT(予選会)59位で、日本の下部ツアー出場権を獲得。女優のような美しさと実力も付けつつあり、今後、レギュラーツアーの推薦出場を得る可能性もあります。

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さらりと伸ばした金髪が、緑色のコースになびく。ユ・ヒョンジュが日本デビューを果たせば、ギャラリーの視線をくぎ付けにするのは間違いなさそうだ。アイドル系のイ・ボミ、元祖セクシークイーンのアン・シネとはまた違った魅力を放つ。映画から飛び出してきた女優のような圧倒的なオーラが、彼女にはある。

じょじょに実力も付けつつある。韓国のQTを蹴ってまで出場した昨年末の国内QTでは、2アンダーの70で回った第1日に102人中14位で発進。3~4メートルのバーディーパットをしっかりと沈め、危なげないゴルフを見せた。第3日までレギュラーツアー出場圏内の22位。最終日に76と崩れ59位に終わったが、安定感さえ備われば、すぐに結果は出るはずだ。

「ミシェル・ウィーのパワフルな姿を見て、あんな選手になりたいと憧れてきた。しっかり勉強をしないといけない方針だったから、ジュニアの頃はあまり試合には出ていないんです。本格的にゴルフを始めたのは高校からで、プロになったのは18歳。人生の生き方も、ゴルフも、全て自分が責任を持って決めていきたいと思っています」

今季、日本では下部(ステップアップ)ツアーが主戦場になることについても、前向きにとらえている。

「今の自分のそのままの姿を見てもらいたいです。日本は、グリーンがすごくきれい。日本で出られる試合は、出たいと思う」

下部ツアーは3月26日に福岡で開幕する。さらに人気が高まれば今後、最大8試合あるレギュラーツアーの推薦出場が舞い込む可能性も出てくるだろう。韓国の“次世代セクシークイーン”ことユ・ヒョンジュは今季、日本で熱い視線を浴びそうだ。【益子浩一】

◆ユ・ヒョンジュ 韓国・京畿道生まれ。11歳からゴルフを始め、本格的にプロを目指したのは高校1年から。18歳でプロ転向。昨年、韓国・明知大学に入学した女子大生プロ。優勝歴はなく、昨季は主に韓国下部ツアーに出場。その美貌から韓国でも人気でインスタグラムのフォロワー数は12万人超。172センチ。