2位から出た野村敏京(26=Qセルズ)が、通算7アンダーの4位に後退した。前日は約半年ぶりの実戦とは思わせない快進撃で首位に迫ったが、2バーディー、6ボギーの76、通算7アンダーの210で首位のキム・カウフマン(米国)に3打差と開いた。史上3人目の女子高生プロ、山口すず夏は通算イーブンパーの27位、上原彩子は通算2アンダーの15位で最終日に進出。男子の池田勇太は通算6アンダーの37位、川村昌弘は通算5アンダーの49位で最終日に進めなかった。

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雨風が野村の行く手を阻んだ。前日まではパットが好調で一気に11アンダーまでスコアを伸ばしたが、この日は何もかもが一転した。天候が崩れ急激に冷え込んだことが影響し、6ボギーとスコアを4つ下げ、首位カウフマンの背中が遠ざかった。「こっちは暑いかなと思っていたので、ウエアも用意していなかったので、寒くて寒くて。グリーン上ではパッティングする時にボールが揺れたりしていた。大変でした」と疲れた表情を浮かべた。

前半の4番でバーディーを奪うなど首位に並んだが、6、7番で連続ボギーとすると厳しい戦いを強いられた。8番でバーディーを取ったとはいえ、後半でも12、13番で再び連続ボギー。スコアを落とした。「上位争いというよりは、守るゴルフをしようと思っていた。それでもこれだけの雨風では出来なかった」と悔しそうに振り返った。

腰痛の影響で昨年の8月以来のツアー復帰戦。練習再開したのが約2カ月前だったことを考えれば、3打差に踏みとどまり、17年4月以来の米ツアー4勝目はまだ手が届くところにある。「去年と比べるとレベルアップできている。それでもそこに満足することなく頑張りたい」と最終日は攻めの姿勢で挑む。