約半年ぶりの実戦だった野村敏京(26=Qセルズ)が、通算5アンダー284で5位に入った。4位から出て、1バーディー、3ボギーの73で2季ぶりの優勝こそ逃したが、腰痛からの復調は印象づけた。史上3人目の女子高生プロ、山口すず夏は通算1アンダー288で22位。上原彩子は通算3アンダー286で11位。セリーヌ・ブティエ(フランス)が、通算8アンダー281でツアー初優勝した。

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野村の米ツアー4勝目は、届きそうで届かなかった。首位だったカウフマンが脱落すると大混戦になったが、1つスコアを落とし、逆転を狙った後半でパットが入らず13、15番でボギーをたたき力尽き5位にとどまった。「昨日の12番で50センチを外してから、ずっとショートパットが入らなくなってしまった」。首位と3打差。17番でリーダーボードに目をやったが「上と離れていたので関係なかった」と肩を落とした。

復調気配は示した。腰痛を発症し、今大会が約6カ月ぶりの実戦。厳しい戦いを覚悟したものの、大会を通して上位争いを演じ、健在はアピールした。「復帰戦でトップ10に入れたことはうれしい」と手ごたえを伝えた。

次週は、3年前に優勝した相性の良いISPSハンダ女子オーストラリア・オープンに出場する。「同じようなリンクスコースなので、コース攻略に集中していきたい」と気持ちを切り替えた。