6年連続8度目の出場となる松山英樹(27=LEXUS)は、3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75で回り、3オーバーの63位でフィニッシュした。「4番くらいからパー取れないのかなと思ったが、取れたのでその後、良いプレーができたらと思ったが、なかなかうまく攻めることができなくて停滞したままだった」と淡々と振り返った。

出だしから勢いに乗れなかった。1番からティーショットを右に曲げ、バンカーへ。2打目もグリーンに届かず、第3打でピンから約3メートルにつけたが、これを外しボギー。2番もボギーとすると3番も再び右に曲げ林に入れた。第2打は木の間を狙ったものの、結局、木に当たり、隣のコース近くまで跳ね返る痛恨のミス。第3打でようやくグリーンに乗せたが、約1メートルのパーパットを外し、マスターズで自身初となる1番から3連続ボギーをたたいた。

巻き返しを狙った後半も10番でダブルボギーを打ったあとに、11番でボギー。一時は5オーバーまでスコアを落とした。パー5の13、15番でバーディーを奪い、スコアを戻したとはいえ、厳しい戦いを強いられた。「なかなかうまく調整できていない。スイングがよくないんじゃないかなって感じですね」と原因を挙げた。

首位とは、9打差と離された。過去のマスターズの歴史で、9打差を逆転した例はない。優勝者の第1ラウンド終了時の最大差は7打で、歴史的な逆転劇が求められる。「しっかりアンダーパーで回って、少しでもチャンスのある位置に持っていけたらいいなと思う」と気持ちを切り替えていた。

11、12年の松山以来のアマチュアから出場の金谷拓実(20=東北福祉大3年)は、4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で日本勢トップの44位につけた。小平智(29=Admiral)は、75で3オーバーの63位。初出場の今平周吾(26=フリー)は、76で回り4オーバーの73位と出遅れた。

タイガー・ウッズ(米国)は、2アンダーで11位と好位置につけた。ブルックス・ケプカ(米国)、ブライソン・デシャンボー(米国)が、6アンダーで首位に立った。