11、12年の松山英樹以来のアマチュアからの出場となった金谷拓実(20=東北福祉大3年)は、4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、1オーバーで日本勢トップの44位で、目標のローアマに向け好発進した。「今までに味わったことのない緊張感だった。ロング(パー5)で3つバーディーが取れたのが良かった」と充実した表情を浮かべた。

緊張した面持ちで、東北福祉大の黄色のポロシャツを着て登場。1番のティーショットこそ、左に曲げたが、第2打は、グリーンを捉え約7メートルにつけた。やや上りのラインを読み切り、バーディーを奪うと右手でガッツポーズ。続く、2番でも3メートルにつけ、連続バーディーを奪った。

後半は我慢のゴルフで1アンダーで迎えた17番でダブルボギーをたたくなどしたが、最終18番はしっかりパーで上がり、踏みとどまった。

11年に初出場した先輩の松山英樹(27)の第1日のスコア72には届かなかったが、同組で3オーバーだった16年の覇者ダニー・ウィレット(英国)も抑え、堂々の聖地デビューだった。「1番のティーショットはどこに飛ぶんだろうと不安だったが、バーディー取って、2番でプラン通りできて落ち着けた」と話した。

「寝られないかも」と言っていた前日は、「10時に寝て5時に起きた」としっかり睡眠し、出発時には東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督から「我慢だぞ」と言われ送り出された。その言葉通りのプレーで、第2ラウンドにつなげた。

首位とは4打差。「下を見ず、上を見て、上位でやりたい」と気持ちを高めた。

松山英樹(27=LEXUS)、小平智(29=Admiral)は、ともに75で3オーバーの63位。初出場の今平周吾(26=フリー)は、76で回り4オーバーの73位と出遅れた。

タイガー・ウッズ(米国)は、2アンダーで11位と好位置につけた。ブルックス・ケプカ(米国)、ブライソン・デシャンボー(米国)が、6アンダーで首位に立った。