腰痛を抱える石川遼(27=CASIO)が、プロ転向後初めて棄権した。前日2日の第1ラウンド(R)で痛みが再発し、108人中107位発進。

一夜明けたこの日になっても炎症は治まらず、スタート前に棄権を決めた。第5腰椎のヘルニアの症状で、今後のツアー出場は不透明。出水田大二郎(26)とM・グリフィン(35=オーストラリア)が6アンダーで首位。

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石川が08年のプロ転向後初めて棄権した。この日朝に会場を訪れ、同組の尾崎将司らに苦渋の決断を報告。うつむきながらコースを去った。4月中旬の練習中に第5腰椎に痛みが出て、国内開幕戦となった東建ホームメイト杯を欠場。万全でないまま前日2日の第1Rに臨み、腰が悲鳴を上げた。前夜に主治医の治療を受けたが、一夜明けても痛みは癒えなかった。

「治りきらなかった感覚と、歩いていても力が入る感じがしなかったです。ジャンボさんには『申し訳ないです』『残念です』とお伝えして、『早く治せ』と激励を頂きました」

今後のツアー出場は、不透明になった。ヘルニアの症状で炎症があり「起きた時の方が厳しかった」という。4月の岐阜オープン直後に痛みが出た際には2週間、打ち込みができていない。今回はそれより症状が重く、場合によっては長期離脱の可能性もある。