沖縄・宜野座高3年の島袋ひの(17)が耐えるゴルフで首位と5打差3位タイに踏みとどまった。

不調のパッティングを安定するショットでカバーし79で通算8オーバー。今年プロテストを受験予定で、あこがれる沖縄出身の女子プロ、新垣比菜(20=ダイキン工業)が活躍する世界に飛び込むためにも最後までベストを尽くす。首位は通算3オーバーの大分高3年の水木春花(17)。通算21オーバーまでの76人が16日の最終日に進んだ。

   ◇   ◇   ◇

島袋が粘って3位タイにつけた。第1日より難度が増した固いグリーン攻略に苦しみ「パッティングは最悪だった」と3パット3回、4パット1回の計37パット。それでも2日連続で13ホールがパーオンと、得意なショットでカバーした。最終日へ、初日も32パットした課題を踏まえ「明日(16日)は30パットを切りアンダーが出せたら最高。首位を追い上げたい」と執念を見せた。

沖縄出身の先輩の存在が糧だ。今年4月に行われた全米女子オープン最終予選で会ったあこがれの新垣から「プロは楽しいよ。早くおいでよ」と声をかけられた。島袋も通うエナジックゴルフアカデミー卒業の偉大な先輩からエールを送られ「人柄もいいし、何もかも完璧な先輩のようになりたい」と支えにしてきた。今年プロテストを受験予定。首位とは5打差あるが「1打1打集中し自分のプレーをするだけ」。さらなる高みへベストを尽くすだけだ。【菊川光一】