5週ぶりにツアー復帰した畑岡奈紗(20=森ビル)が今季2勝目に王手をかけた。首位と2打差6位で出ると、1イーグル、5バーディー、1ボギーの65で回り、ブロンテ・ロー(英国)と並び、通算13アンダーの首位に立って最終日を迎える。野村敏京は通算6アンダーの14位、横峯さくらは通算1アンダーの58位、山口すず夏は通算2オーバーの71位となった。

後半14番でバンカーに入れて今週初めてのボギーをたたいた。米女子プロゴルフ協会調べで、前身大会キングスミル選手権から数え、108ホール連続ノーボギーという記録が途切れた直後の15番。「狙い通りのアプローチができて、今の課題の距離だった」と振り返った第3打。グリーン手前のラフからチップインイーグルを奪う鮮やかなバウンスバックで、一気に首位まで浮上した。

連続ノーボギーが途切れたことについて畑岡は「あんまり意識していなかったですけど、ずっとボギーを打っていないなあと感じていました」と気にしていなかった様子。昨年大会は雨天で3日間競技になりながらもノーボギーでスコアを伸ばして優勝争いを展開。プレーオフで敗れて2位となった。首位で迎える最終日は、昨年のリベンジを成し遂げるチャンスとなる。畑岡は「明日も楽しくラウンドできたらと思います」と充実した表情を浮かべながら最終日最終組でのラウンドを待ち構えていた。