首位タイから出た畑岡奈紗(20=森ビル)が4バーディー、2ボギーの69をマークし、通算15アンダー、269で2位に入った。ツアー通算4勝目には届かなかったが、5週ぶりの実戦で優勝争いを演じ、次週の全米女子オープンに弾みをつけた。

ブロンテ・ロー(英国)が17アンダーでツアー初勝利を挙げた。野村敏京は通算8アンダーで21位、横峯さくらは2アンダーで55位、山口すず夏は2オーバーで68位だった。

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畑岡の顔に笑みがこぼれた。最終18番(パー4)の第2打がピンをかすめて1・5メートルに止まった。これをしっかり沈め、4つ目のバーディー。昨年プレーオフの末、2位に終わった雪辱は果たせなかったとはいえ、手ごたえをつかむには十分だった。「去年は緊張していたが、今年は落ち着いてプレーが出来た。この1年の経験はすごく大きい」と満足げに話した。

前半から2バーディー、2ボギーと我慢のゴルフ。対照的に最終組で並んでスタートしたローは順調にスコアを伸ばし、前半だけで3打差をつけられた。後半は2バーディー奪って追いすがったものの、ティーショットがぶれ、伸びきれなかった。それでも、後半はボギーなしと粘りをみせ「(4日間を通して)攻めのゴルフはできた」と振り返った。

最終日のパーオンは、4日間で最少の13ホールだったといえ、体調不良で4月のロッテ選手権以来、5週ぶりの実戦だったことを思えば、上々の内容と言える。30日に開幕するメジャー第2戦「全米女子オープン選手権」に向けて上々の再スタートを切った。「間が空くと、どういうゴルフになるか想像できないが、来週には自信を持って臨める」。メジャー制覇へ、態勢は整った。