日本人42年ぶり2人目のメジャー制覇を狙う畑岡奈紗(20=森ビル)は、4オーバーで82位といきなり出遅れた。

1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの76。速いグリーンを攻略できず、最後まで流れを作れなかった。日本勢のトップは、横峯さくらで3ボギーの75で62位。山口すず夏は79で122位、上原彩子は80で135位。野村敏京は腰痛で途中棄権した。ハンナ・グリーン(オーストラリア)が68で首位に立った。

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パットに苦しんだ。畑岡は12番パー4で2メートルのパーパットを外すと流れを失った。迎えた16番パー4。ティーショットを引っかけて左の小川に打ち込んだ。3打目もグリーンに乗せられず、結局、ダブルボギー。後半も2番で唯一のバーディーを奪ったものの、5、7番でボギーをたたいた。

先週のメイヤー・クラシックで2位に入り、上り調子で臨んだが、スタートダッシュを決められなかった。「グリーンが速いっていう印象が強く、なかなか打ち切れないっていうのが多かった。打ち切れないので転がりも悪いし、ラインに乗ってくれなかった」と振り返った。

歴史的な快挙へいきなりつまずいたとはいえ、昨年は最終日に23位から9打差を追いつく持ち前の爆発力をみせた。残り3日間で8打差なら、きっかけさえつかめれば、再び「奈紗チャージ」の可能性は十分ある。「1つバーディーがくればいいリズムになる。トップもそんなに伸ばしているわけじゃないので攻めていければいいかな」と気持ちを入れ替えていた。